「空き家バンク」もおススメ

表向きは「もちろん、誠心誠意、売却活動をがんばりますよ」なんて、ていよく言ってくれますが、本心では「あー、また面倒な物件を引き受けてしまった」と残念がっているのです。だから私は、地方の不動産会社を回り、「お荷物で要らない、どうしようもない空き家があったら安く買います。御社に手数料や紹介料を支払います」などと声をかけることで、売り空き家情報を入手しています。

②空き家バンク経由

2つ目が「空き家バンク」です。空き家バンクとは「空き家を売りたい人」と「空き家を買いたい人」あるいは「空き家を貸したい人」と「空き家を借りたい人」を結びつける行政サービスです。地方自治体が直接運営している場合もありますし、自治体から委託された民間団体が運営を代行しているケースもあります。

地方でかつ空き家の所有者が高齢者の場合、空き家の売却を不動産会社ではなく地元の自治体の空き家バンクに相談する人も多いです。空き家バンクは行政サービスなのできちんと運営していると思われるかもしれませんが、担当者のやる気次第でしっかり運営してる場合もあればずさんな管理体制である場合も見受けられます。

またいわゆる“お役所仕事”になっていて、物件をただポータルサイトに掲載するだけで積極的に売買に結びつけようとしていないケースも散見されます。民間の不動産会社と違って売買の仲介を成約しても仲介手数料等の利益につながらないからです。

売りたい・買いたい人のマッチングサイトも増えている

③マッチングサイト経由

最近では、空き家を手放したい所有者と、それを買いたい・もらいたい購入希望者をマッチングする民間のWEBサイトも複数存在します。なかには、「みんなの0円物件」など0円物件に特化したマッチングサイトも出てきています。

そのほかにも、「家いちば」「家フリマ」「空き家のURI・KAI」「空き家バイバイ」など、多くのマッチングサイトがあります。マッチングサイトの特徴は、不動産仲介会社を経由することなく、売主と買主が直接取引することができる点にありますが、なかには不動産会社自身がこうしたマッチングサイトを運営しているケースもあり、その場合は運営の仲介会社へ仲介手数料を支払うこともあります。

またこれらのほかに、便利屋さん、親戚や知り合い経由で相談が来るケースも増えています。