投資初心者は「投資信託」から始めたい

あなたが投資でお金を増やそうと思ったときには、何を選択すればよいだろうか。

一般的には、債券、株式、不動産、金などの商品への投資が考えられる。これらを投資対象にした投資信託のような投資商品も候補になるだろう。もちろん、ワインや絵画、骨とう品といった嗜好品も対象になり得るが、目利きや売買の難易度から考えると、第一の選択肢にはなりにくい。

一方で、不動産に投資しようとするとある程度まとまったお金が必要となる。時間も手間もかかる。さらに株式を例にとれば、日本だけでも4000社近くある上場会社のなかから、特定の投資先を選択するのも簡単ではない。仮に、これと決めて投資をしたとしても、投資先の数が少ないと、株価の変動率は大きくなる。短期間で2倍に増えることもあれば、逆に半値になることも日常茶飯事だ。

そこで、個人にとって、身近な投資商品の1つが投資信託だ。

新NISAと書かれた木のブロック
写真=iStock.com/Nyantanan
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投資信託とは、たくさんの人からお金を預かり、さまざまな有価証券に分散投資をしてお金を増やし、その利益を投資家であるお客様に還元する投資商品だ。投資信託は、商品にもよるが1000円〜1万円といった少額からの投資が可能だ。

多くの投資家から集めたお金をひとつの信託財産にまとめて、運用の専門家である運用会社(投信委託会社)が、それぞれの投資信託の運用方針に従って株式や債券などに投資する。利益や損失は投資家それぞれの投資金額に応じて配分される仕組みになっている。

少額から投資ができる、投資先を自分で選ぶ手間が省ける、少額でも幅広い有価証券に投資ができるので収益の安定性も高まる。

もちろん短期的なリスクはあるものの、株式や株式を中心に投資をする投資信託は、預金や債券よりも、長期的に見て物価の上昇率を上回ってお金が増える可能性が高い。

また、換金のしやすさの点でも株式投資は欠かすことができない。