会社の上司から学んでいても商売の感覚は身につかない

「会社を辞めたほうがいいかもしれないね」とは言いましたが、読者の皆さんの多くは現在、会社に属していることがほとんどでしょう。

それを「明日、辞表を出しなさい」なんて言っても、そう簡単できるわけがない。本当にそれを実行した結果、失敗した人に、「どうしてくれるんだ」と詰め寄られても、私には何の保証もできません(笑)。

だから急ぐ必要はないのですが、会社員の皆さんには、そうした心構えを持っておいてほしいのです。

今の世の中、昔のように会社を[疑似の家族]にすることや、[長く続くコミュニティ]として依存することは、かなり危険なことではないでしょうか? 会社員の上司から学んでいては、たとえ会社で成果を出せたとしても、商売の感覚は身につきません。

自分はなんとかなると高を括り、社外にコミュニティを作らない。そんな人が40代、50代になって、「今日、会社が倒産しました」と社会に放り出される可能性は十分にあるのです。なにせ人生100年時代ですからね。

それに対して、会社の平均寿命は、数十年と言われているようです。そうでなくても定年はやってきます。仮に65歳で定年になった場合、あなたは35年間、なんらかの形で収入を得なければならないわけです。

あなたは労働を続けることができますか?

健康は?

気力は?

会社員の特権は他人のお金を使えること

私は、会社だけに依存して生きていくことなんて恐ろしくてできません。では、会社にいることがすべて無駄かと言えば、そんなことはありません。

あなたが今、会社にいるのであれば、ある意味で非常にラッキーとも言えます。

あなたが会社員であれば、銀行からお金を借りやすくなります。先のことを考えている一部の会社員の方は、会社に勤めているうちに融資を最大限受けて、不動産を購入しているようです。会社の信用と物件の担保力があれば、おそらく2億円くらいのお金を借りることができるでしょう。

その2億円で将来的な価値が認められやすく、担保力のある物件を購入するのです。

ここで重要なことは会社員でいるうちに、他人のお金を最大限使うということです。

言い方を変えると、金銭的なレバレッジをかけるということです。

幸せな億万長者は、

・金銭的なレバレッジ
・人のレバレッジ
・頭脳のレバレッジ

など、あらゆる分野でレバレッジをかけようとします。

会社員であるあなたも、金銭的なレバレッジをかけることが可能なはずです。