なぜ民主的な国に君主制が残っているのか

「オランダには、愛子さまと同世代の王女がいます。いずれ女王になる予定のアマリア王女で、彼女もこの12月で18歳になって成人を迎えます。

オランダ首相は先日、『もし王女が同性婚を望む場合も王位継承権を放棄する必要はない』と表明しました。王室存続と人権の議論がここまで来ているのかと感じました。

英国、北欧3国、ベルギー……。欧州を見て気づくのは、人権が保障され政治参加が進んだ先進国に君主制が残っていることです。

君主制とは特定の家系に特権を与える差別的なものであり、民主主義とは相反する――。おそらくそれが一般的な理解でしょう。しかし欧州では、最も民主的に見える国々にしぶとく君主制が生き残っています。このパラドックスをどう見ればいいのか。

君主制が民主主義と適合的だからではなく、時代に合わせてうまく変化してきたから残ったのだと私は見ます。『民主化の波に敵対した王室は倒れ、受け入れた王室が残る』現象が、20世紀前半に起きました。波に乗らなかったドイツやロシアなどでは王制が終焉しゅうえんを迎えています」

時代の流れを見ることのできないこの国では、遠からず天皇制は崩壊するのかもしれない。

ロンドンのThe Mall
写真=iStock.com/Nigel Harris
※写真はイメージです

紀子さまの「体調がすぐれない」という報道

ところで、天皇になることが義務付けられている秋篠宮家の悠仁さんだが、愛子さんと比べて明るい話題がない。

2022年10月に伊勢神宮に参拝したときは、私的なのに皇嗣職大夫を付き添わせたと批判された。

1年後の2023年11月に発表したトンボに関する学術論文は、専門家の力を借りた、東大推薦入学のための実績作りだと、これまた批判された。

当初、東大一直線だと思われたが、最近では、同じ東大でも東京農業大学ではないか、筑波大附属高校だから筑波大学、明治時代に農学校として開校した名門・北海道大学ではないかとさまざまに報じられている。

次女・佳子さんの別居問題などもあり、何をしても批判の対象になることを気に病んでか、最近、紀子さんの体調が優れないという報道もあった。心配なことである。

秋篠宮家の“外患”は、アメリカに渡った長女・眞子さんのことだが、今でもほとんど没交渉で、佳子さん経由で近況を聞くしかない状態が続いているようだ。その眞子さんと夫の小室圭さんが半年近くも行方不明だったことを、紀子さんは知っていたのだろうか。

昨年の秋、それまでのマンションの賃貸契約が終了し、そこを引き上げたのはわかっていたが、その後、ようとして行方が知れなかったといくつかの週刊誌が報じていた。