できないことに対して一緒に苦しむ

なぜそんなことが起こるのか?

それは、「親が答えを教える必要がない、むしろしてはいけないから」です。例えば、ある子が特定の問題でつまずいているとします。その時に、頭が良い子が育つ親御さんはどのように対応しているでしょうか?

多くの人は、親自身がその問題の答えを見て、「こういう風にやるみたいだよ」と言うことが多いと思います。でも、答えがわかっている状態で「こう解くのよ」と言われても、子供からしたら「いや、そもそもなんでその発想ができるのかで悩んでいるのに」と思ってしまうのです。

ですから、この場合の正解は「答えを教えず、一緒に考える」です。

「どれどれ、どの問題? これ、どうやって解くんだろうね。一緒に考えてみよう!」というように、答えを知っていたとしても教えることはせずに、一緒に考えるのです。

ここで重要なのは、できないことに対して「一緒に」苦しむことです。

もし親も問題が解けずに「どうやって解くのかわからない!」となったとしても、それはそれで子供は「やっぱりこの問題難しいよね、自分だけじゃないよね。先生に聞いてみようかなあ」「これが解けるようになるためには、別の問題集も必要なのかもなぁ」などと考えを広げることができます。

自分でどうすればいいか考えさせる

もちろん一人でそこまでたどりつくことができる子供は稀ですから、そうなれるようなバックアップは必要です。でも、あえて答えを教えず、自分でどうすればいいか考えさせることも立派な教育だと言えるのです。

そしてこれは、進路についての悩みや、日常生活の中での悩みを聞く時も同じです。答えを教えてあげるのではなく、「自分で考えること」=「内省」を促すのです。

ドラゴン桜』にも、次のようなシーンがあります。

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