大学入試で求められる「書く力」と「読解力」

大学によって違いはありますが、小論文に面接やプレゼンテーションがついてくるというのが基本です(東大の推薦だと共通テストも)。

つまり、書く力や話す力を測られて大学に入る時代へと変化してきているわけです。

付け加えると、③の一般選抜も、以前とは様変わりしています。

1つは、一般選抜にも記述問題が増えているということ。

やっぱり書く力が重視される時代になってきたという表れですね。

もう1つは、2021年から大学入試センター試験が「大学入学共通テスト」になり、出題傾向が変わったことです。

センター試験の頃は、単純な知識問題が多く、ほぼ記憶によって解答できるものでした。

私は日本史の教員でしたが、教科書を暗記していれば8〜9割は解けたものです。

ところが大学入学共通テストになってからは違います。

日本史でも、覚えているだけでは半分ちょっとしか解答できません。

4割前後は、問題文をよく読み込んで考える力がないと解けないようになったのです。

さらに日本史だけでなく、国語や英語などでも問題文が長文化しています。

つまり、長文の読解力が不可欠になったのです。

入試対策に最適な「R80」とは

そんな変化著しい現在の大学入試に対応できるメソッドが、「R80」です。

私はR80を、「思考力・判断力・表現力を身につけ、論理力を育成する」アイテムとして考案しました。

この「R80」の取り組みで、生徒たちの学力がうんと上がったことは第1回第2回の記事でもお伝えしました。現在、全国推定1000校以上で導入されている、論理力と学力アップの効果が実証済みの文章メソッドです。

R80のルールはたった2つだけです。

①2文構成で80字以内
②2文目の最初に必ず接続詞を使う

2文目の最初に使用する接続詞には、次のようなものがあります。

・順接(したがって、ゆえに、だから)
・逆接(しかし、だが、ところが)
・並列(また、ならびに、かつ)
・対比(一方)
・換言(つまり、すなわち)
・理由説明(なぜなら)