強い組織とは、必要な情報が的確に収集され、組織のメンバー全員でリアルタイムに共有されているものです。正しい解を導き出せるかどうかは、ここでほとんど決まると思います。
的確な情報を集めるには、組織全体で、課題や問題意識を共有していることが大前提です。まず、問われるのは関係者に等しく情報開示を行っているかどうか。社員に対して、経営陣が何を考えているか、今、経営上どんなことが問題になっているかを可能な限りディスクローズすることだと考えています。情報を公開するリスクより公開しないデメリットのほうがはるかに大きいからです。向かうべき方向性を共有できていない組織は、道標である情報を的確に収集することはできないでしょう。
三井住友海上火災保険社長
柄澤康喜氏
柄澤康喜氏
次に集まった情報を分析する際に留意しておきたいのは「事実(fact)」と「真実(truth)」は異なるものだということ。例えば、企業買収を考えるときに、財務諸表にある「売り上げが伸びている」「利益率が高い」といった表面的な数字は、一つの「事実」にすぎません。なぜ伸びているのか、経年ではどうだったのか、そして社員のモチベーションや社内のモラールはどうか。買収のシナジー効果で現況が大きく変化するかどうか。本当に掴まなくてはならない情報とは、このような「真実」だと思います。「真実」に到達するためには、集めた情報の精度を上げることや様々な角度からの慎重な分析が必要です。
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