プレジデントオンラインにおいて、10月4日に配信した記事<大物理事のジャニーズ事務所への「天下り」も…NHKが「ジャニーズ依存」を強めてしまった本当の理由>(https://president.jp/articles/-/74542)を、10月6日付で削除しました。

当該記事では、9月11日放送のNHK「クローズアップ現代」において、若泉久朗・元NHK理事のインタビュー映像をあえて放送しなかったのではないか、という疑惑を報じていました。具体的には、

この若泉氏について彼の周辺を取材すると、驚くべき情報が寄せられました。9月11日の「クローズアップ現代」では「NHKを退職後にジャニーズ事務所の顧問を務めている長年芸能やドラマ部門にいた元理事にも重ねて取材を申し込みました。性加害が見過ごされていたことへの見解を問いましたが、この点について回答は得られませんでした」(番組HPより)と、取材を拒否して沈黙を貫いているように報じられていますが、実は1時間にも及ぶロングインタビューに応じていた、というのです。
確かに、若泉氏らしく本題をかわしたのかもしれませんが、ロケが実施したにもかかわらず素材を落としたのだとしたら信じがたいことです。インタビュー映像を使って「核心は語らなかった」と伝えるべきだったと私は思います。
現段階ではあくまで推測ですが、もしNHKが若泉氏のインタビュー素材を収録したにもかかわらずオンエアしなかったとしたら、それは恐らく組織ぐるみの癒着が明らかになることを恐れてのことです。

と書かれていました。

本件について、編集部であらためて事実確認を行いましたが、当該箇所について情報の裏付けが取れませんでした。このため、プレジデントオンラインおよびすべての外部配信先から記事全文を削除しました。また、「フリージャーナリスト 暗部ちゃん」の過去の寄稿記事についてもすべて削除しました。

NHKの関係者のみなさま、読者のみなさまにお詫びいたします。

プレジデントオンライン編集長
星野貴彦