性格診断によく利用される血液型だが、科学的根拠はない。しかし、ここ数十年の研究で、血液型によって病気のリスクが異なることが明らかになっている。岡山大学医学部の中尾篤典教授は「理由はわかっていませんが、O型の人は、概してA型、B型、AB型と比較してさまざまな病気になるリスクが低いです」という――。

※本稿は、中尾篤典・毛内拡(著)、ナゾロジー(協力)『ウソみたいな人体の話を大学の先生に解説してもらいました。』(秀和システム)の一部を再編集したものです。

血液サンプルを手に持つ、検査技師の手元
写真=iStock.com/angelp
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怪我での死亡率と病気のなりやすさも血液型でわかる?

A型は几帳面、B型はマイペース、O型がおおらかで、AB型は変わり者……血液型といえば、日本では性格診断によく使われています。