運命と宿命

人には変えることのできない宿命がある。たとえば、顔や体など親から受け継いだ遺伝子レベルで決められているものや、日本人として生まれたことなどは宿命だ。

一方で変えることができるのが運命だ。運命は意識や行動次第でいくらでも変えることが可能である。運命という言葉は、「命を運ぶ」と書く。生きるとは命を運ぶということだが、その命はさまざまな流れによって運ばれている。

ある家庭環境で育ったという流れ、ある学校に入ったという流れ、ある会社で働くという流れ、ある相手と結婚したという流れ。こうした大きな流れのなかから、さらに小さないくつもの流れが枝分かれして生まれてくる。

そう考えると、運命とは無数のさまざまな流れの組み合わせで決まることがわかる。

時計の針を止めようとする小さな人間
写真=iStock.com/fcscafeine
※写真はイメージです

変化を起こさなければ運命は変わらない

つまり、運命を変えるには、それまでの流れを変える行動を起こしたり、チャンスをはらんだ変化を素早く見つけ、それに遅れず飛び乗ればいいのである。そのためには、流れを大局でつかむ視野を持ちながら、同時に小さく変化する流れのあやにも気づかないといけない。

この世のすべてのことは常に変化し続ける宿命を持っており、そのなかにある一人ひとりの運命もまた変わっていくものである。

運命を定められた宿命のように感じてあきらめることはない。変化を起こさなければ、運命は本当に何も変わらないのである。