「認知機能の低下」が懸念されたら認知症
では、具体的にどのような症状を認知症と呼ぶのだろうか。
あらためて調べてみると、その代表的な診断基準には、世界保健機関が定めたもの(ICD-10)やアメリカ国立老化研究所のNIA-AA基準、アメリカ精神医学会のマニュアル(DSM-5)の3種類がある。いずれも記憶力や認知能力などの低下を基準にしているのだが、その低下の「証拠」を具体的に定めているのがDSM―5だ。
本人、本人をよく知る情報提供者、または臨床家による、有意な認知機能の低下があったという懸念
(『認知症疾患診療ガイドライン 2017』日本神経学会監修 医学書院 2017年 以下同)
(『認知症疾患診療ガイドライン 2017』日本神経学会監修 医学書院 2017年 以下同)
つまり私の「懸念」も証拠となる。私が父の「認知機能の低下」を心配すると、父は認知症になる。「父は認知症なんでしょうか?」と訊くこと自体が認知症の証拠になっていたのだ。
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