なぜ非行に走る少年少女が後を絶たないのか。元福岡県警少年育成指導官の堀井智帆さんは「私が関わったある少年は、母親が覚せい剤使用で何度も警察に連行されていて、警察を嫌っていた。非行の裏側には家族の問題が隠れている場合が多い」という――。

※本稿は、堀井智帆『非行少年たちの神様』(青灯社)の一部を再編集したものです。

原付に3人乗りで現れた小学生

サポートセンターで支援の仕事を開始して、一人で担当した初めてのケースで、私は衝撃的なシーンを目の当たりにしました。