NG行動②顔をこわばらせる

ふだんの生活を送るなかで、知らないうちに眉間にシワを寄せていたり、あごに力を入れて歯を噛み締めていたりしていませんか?

顔をこわばらせていると、交感神経の働きが上がるため血流が悪くなり、呼吸が浅くなって余計に緊張してしまいます。

そして、脳に血流が十分に行き渡らないため頭の働きも鈍くなっていきます。

でも、これと逆の状態をふだんから心がければ、気分は落ち着いて頭も冴えてきます。逆の状態とは、まず口角をしっかり上げて笑顔をつくること。

よく、気分が悪いからしかめ面をしていると思われがちですが、不機嫌な表情をしているからこそ気分が悪くなっていくのです。

ストレスフルな時代ですから、気分が悪くなるきっかけがあったのかもしれません。でも、不機嫌な表情をしていることでますますイライラは募っていきます。

気分を変えるよりも、表情を変えるほうが数段簡単。まずは、口角を上げて笑顔でいること。

それを習慣にするだけでも気分が落ち着き、あなたのパフォーマンスはもちろん、人生がよい方向へと向かっていくことでしょう。

NG行動③つい怒鳴ったり怒ったりする

はらわたが煮えくり返るようなことが起こって、つい怒鳴ったり、激しく怒ったりしてしまうことは誰にでもあると思います。そこまで至らなくても、静かな怒りやイライラが晴れない日もあるでしょう。

しかし、自律神経を乱さないために気をつけたいのが、この「怒り」です。怒りの感情はまさに一瞬で爆発しますが、それによって乱れた自律神経は3時間戻りません。そして、血管が収縮して心拍数が上がり、どろどろになった血流が全身の臓器に悪影響を与えます。

しかも、これが朝に起きたら、その日のパフォーマンスにとってもっとも貴重な午前中のゴールデンタイムで交感神経が異常に優位になってしまい、大切な時間が台なしです。

お金のことで口論している男女カップル
写真=iStock.com/Filmstax
※写真はイメージです

ただ、朝はそうした怒りを引き起こす機会に満ちてもいます。その代表が通勤タイム。満員電車のなかで他人ともみくちゃになり怒鳴ったり、舌打ちをしたりするといったイライラを目にしたことがあると思います。

たとえ自分が怒らなくても、こうしたまわりの怒りの影響を受けないようにすることも大切なのです。

わたしの場合、つねに30分の余裕を持って行動しているので、そうしたときはさっさと下車し、次の電車に乗り込むようにしています。

とにかく、怒ってもいいことはなにひとつありません。自分の健康と仕事のためを思い、「怒らない」ことを心がけてください。