わからないことは何度も質問してみる

まずは「単語の習得」から見てみましょう。従来であれば、単語帳を使って暗記することが一般的です。

それに加えて、ChatGPTを使えば、より効率が上がります。具体的には、特定の単語を含んだ例文を作ってもらいます。単語一つ一つではなくまとめて覚えたい場合は、複数の単語を指定して、例文を作ってもらうのもオススメです。「以下の3つの単語を含む短い英文を作れますか?」と聞いてみましょう。長い文章だと覚えづらいため、あえて「短い・簡潔な」と加えるのがコツです。例文を繰り返し読むことで、単語が覚えやすくなります。

単語 単語を覚えたいとき

次に、「文法の理解」です。参考書を見ながら、文法を頭に叩き込んでも実践に活かせない方が多いのではないでしょうか。文法書にも一般的な解説はありますが、ChatGPTなら、文章に合わせて解説してくれます。

たとえば、前置詞の「a」と「the」の違いがよくわからないとします。それぞれの例文を質問に入れて、「この2つの文章の違いは何ですか?」「なぜ違うのですか?」と、わからないことがわかるまで何度も聞いてみるといいでしょう。

文法1 文法を解説してほしいとき

3つめは、「発音の習得」です。ChatGPTには読み上げ機能がないため、「発音にも使えるの?」と思う方もいるかもしれません。

しかし、特定の発音を練習するための例文を作ることができます。たとえば、「~の正しい発音は何ですか?」と聞くと、1つの音節ごとに発音の仕方が表記されます。

高度な発音練習をしたい人は、国際音声記号(IPA)を学ぶことが大切です。IPAとは国際的に使われる英語の発音記号で、中上級者の英語学習に取り入れられています。発音知識を深める過程で、ChatGPTが大いに役立ちます。

発音1 苦手な発音を練習したいとき

英会話講師がいなくても会話が再現できる

「スピーキング(話す)」の独学では、「独り言」練習をオススメします。というのも、私自身、毎日、独り言を繰り返した結果、スピーキングだけでなくほかの技能も大幅に向上した経験があるからです。ただ独り言には大量の「話す題材」が必要になります。

そこでChatGPTを使えば、練習用の会話文をかんたんにいくつでも用意できます。たとえば、「~の話題について、1人で英会話をしてください」と打ち込むと、対話文が出てきます。

さらに、「~の場面で使える雑談用の英文をください」と聞いてみましょう。さらに「職場で上司と会話した場面」「野球の話題」など、細かく条件を指定すればChatGPTの回答精度が上がり、そのまま雑談に使える例文ができあがります。

スピーキング 気軽な会話がしたいとき