自分だけの「時差」に適応する

私が多く受ける質問の1つが「本当に明け方に起きてるの?」だ。朝に鳴るアラーム音さえ聞こえない人には、とても信じられないのだ。

白い目覚まし時計を持った男の手
写真=iStock.com/FotoDuets
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明け方起床について誤解がある。早く起きると一日中疲れを感じるという考えだ。

でも、冷静に考えてみてほしい。私たちを疲れさせるのは起床時間ではない。前日に遅く寝たり、過度にエネルギーを消耗し、そのせいで睡眠不足に陥り疲労を感じるのだ。

起床自体は何時であろうが誰でもつらい。アラームが鳴る瞬間に押し寄せる気だるさは全く自然な現象だ。でも、自分だけの「時差」を作ることで規則的な活動を維持できるようになれば、明け方起床はもう少し楽に実践できる。

キム・ユジン(著)、小笠原藤子(訳)『朝イチの「ひとり時間」が人生を変える』(文響社)
キム・ユジン(著)、小笠原藤子(訳)『朝イチの「ひとり時間」が人生を変える』(文響社)

まずは、夜を見直そう。私は特別な約束がなければ、普段は10時前に寝る。起床時間と就寝時間が一定になると、前日いくら忙しくても明け方に起きられるようになり、夜にはいくら寝まいと努力しても眠気に勝てなくなる。

また、先に紹介したように、朝4時30分に起きることだけでなく、アラームが鳴って5秒以内に起き、顔を洗い、温かいお茶を飲むまで、一日を始めるときのルーティンをスケジュールに組み込んでいる。

このように、体が記憶しているリズムが、まさに私だけの「時差」なのだ。

今はこの「時差」に完全に適応したため、私にとって朝4時30分に起きることは「早起き」ではない。むしろ世間一般的な時間に起きることが、「朝寝坊」となった。

単純に一日、二日早起きしただけでは、ルーティンは作れない。毎日似たような時間に一日を終え、また始める努力が必要だ。

これが規則的な生活の基本。この基本に慣れてしまえば、それが日常になる。

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