姿勢のクセは関節トラブルを招く

毎日の生活習慣によって、いつの間にか背中が丸まって猫背になったり、ひざや腰が曲がったりします。健康のためウォーキングをしている人も、姿勢がよくないとひざや腰に負担がかかったり、関節の可動域が狭まったりするので、ときどき姿勢をチェックしましょう。

正しい姿勢を横から見ると、腰椎ようつい頸椎けいついがゆるやかなS字を描いています。全身が映る鏡の前に立ち、正面や横から自分の姿勢を見てみましょう。壁に背をつけてまっすぐに立ってみるのもいいでしょう。壁にかかとをつけて立ったとき、背中や後頭部が壁につかない人は、姿勢が前傾している証拠です。

姿勢のゆがみの原因の一つは筋力の低下です。また、いつも同じ肩にバッグをかけている、足を組んで座るときに上になる足がいつも同じなど、左右どちらか一方に偏っている習慣によっても生じます。こうした姿勢のクセを、一日一回、姿勢を正してリセットしましょう。

姿勢が正しいと、見た目も若々しくなります。気持ちも前向きになり、関節のトラブルも防いでくれます。

お風呂では「手のひらでやさしく洗う」

毎晩、お風呂にゆっくりつかることは、自律神経を整える意味でも、安眠のためにも、そしてもちろん清潔を保つ意味でも大切な習慣です。

ただし、体の洗い方で注意したいのは、ゴシゴシ洗い。ナイロンタオルで赤くなるほどゴシゴシ洗わなければ洗った気がしないという人がいますが、皮膚の角質層が削られてしまいます。高齢になると皮膚が薄くなり、ちょっとした刺激で皮膚がかゆくなる老人性皮膚搔痒そうよう症が多くなります。

皮膚がかゆいからといってナイロンタオルでゴシゴシ洗うと、ますますかゆみが悪化してしまいます。毎日お風呂に入る人なら、お湯をかけて、手のひらで皮膚をやさしくこすり洗いするだけで十分です。せっけんやボディソープを使いたいという人は、泡をたっぷり立てて、泡の力で洗うようにします。お風呂あがりは、ボディクリームや保湿剤を忘れずに。

手元に泡を置く
写真=iStock.com/kuppa_rock
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また、皮膚に栄養を与えている毛細血管の老化は、運動で防ぐことができます。内と外から皮膚の健康を守りましょう。