欧米でも存在する“第1子プレミアム”
なお、欧米でも第1子目ほど学歴や年収が高くなると指摘さています。この背景として、初めての子どもほど親もさまざまな面にお金を使う反面、後の子どもになるとお金が続かなくなってしまい、投資される金額に差が出るという可能性が指摘されています。
また、第1子目ほど親と共に過ごす時間が長くなるため、親の目が行き届き、後の子どもと比較して成長後の行動に差が生まれるとも指摘されます。実際、第1子目ほど問題行動が少ないと指摘する研究があります(*2)。
以上の点からわかるとおり、初めての子どもほど、親のお金と時間の面でアドバンテージがあるというわけです。
長男と結婚するデメリット
次に長男との結婚のデメリットですが、やはり義両親へのサポートの負担が挙げられます。長男ほど年老いた両親の面倒を率先してみる可能性があり、同居する割合も次男以下よりも高いと考えられます。
同居していれば、家事が長男の妻に集中する可能性があり、肉体的・精神的な負担につながるでしょう。近年では女性の就業率も向上しているため、長男の妻に家事負担が集中するという傾向は減っているかもしれませんが、結婚後に専業主婦となることが一般的であった時代ではいろいろと気苦労があったと予想されます。
以上、長男との結婚のメリットは学歴や経済面にあり、デメリットは義両親への支援の負担があると考えられます。はたしてどちらの影響が大きいのでしょうか。