【取り組み②】大胆なプロモーション

医療法人は医療法で広告可能事項が定められ、もっともプロモーションが難しい業種のひとつです。ですが、ファミール産院は、かなり大胆に宣伝を行っています。

産院は基本的に、家からの距離でどの産院にするかを決める人が圧倒的に多いものです。だからこそ周辺住民に対する告知が必須です。同法人では京成津田沼駅の改札に、誰もが目に付くような大きな駅広告を設置しています。産院でここまで大胆な駅広告を設置するのは珍しいでしょう。

シン津田沼駅前のカンバン
画像提供=ファミール産院
新津田沼駅前のカンバン

また、医療機関はマーケティングの中でもプロモーションが弱い傾向がありますが、特にWEBには力を入れており、今ではWEBからの直接予約が5割という施設もでてきています。

この結果、新店舗「ファミール産院つだぬま」では、開院前に140件以上の予約が入ったそうです。

日本で唯一、産院でプロレスを行う

地元住民や出産されたOBママたちを招いて、餅つき大会や夏祭り、ランチ会やプロレスイベントなどさまざまな企画イベントも開催しています。産院でプロレスなど聞いたこともありませんが、とにかく楽しませたいという思いをリアルイベントで形にして地域に溶け込んでいます。

ファミールいちかわフェスティバルより
ファミールいちかわフェスティバルより(画像=ファミール産院提供)

これ以外にも母親同士の交流や助け合いを促すリアルイベントを開催したり、子供が妊婦と触れ合う課外活動、教育委員会と連携して小学校に助産師や看護師が出向いて性教育を行うなど地域の教育にも貢献しています。

「産院は病院の中で唯一、また来てくださいと言えるところです。だからリピーターづくりは大切です」と杉本理事長は言います。

業界の常識を覆すプロモーションミックスは、同院の知名度向上につながっています。

新規客のみならず、リピーターとして2人目、3人目を産みに来る妊婦さんの割合は非常に高いそうです。