毎月積立の“新星”「クレカ積立」でポイント還元
クレジットカードで積立投資ができるサービス「クレカ積立」があります。
クレカ積立の最大のメリットは、ポイント還元を受けられることです。ポイントの還元率は各社により異なります。
そのうえ、クレカ積立はつみたてNISAにも対応しています。つみたてNISAは毎年40万円までの投資で得られた利益が最長20年にわたって非課税にできる制度です。
嬉しい仕組みなのですが、これまで議論に挙がっていた「毎日積立」には対応しておらず、「毎月積立」しかできません。
本稿執筆時点において、クレカ積立で最も「通常カード」のポイント還元率が高いのがマネックス証券です。「マネックスカード」でクレカ積立が利用できますが、もらえるポイント「マネックスポイント」の還元率は1.1%です。毎月の投資金額は1000円~5万円で設定ができます。
マネックスポイントは、Amazonギフト券やdポイント・Tポイント、Pontaポイントなど他のポイント、ANAやJALのマイルなどに交換することが可能。マネックス証券で株式投資をする際の手数料に充当することもできます。
SBI証券のクレカ積立は「三井住友カード」を利用します。もらえるポイント「Vポイント」でポイント還元率は通常カードで0.5%、ゴールドカードで1.0%、プラチナカードで2.0%となっています。プラチナカードやゴールドカードは所定の年会費がかかります。Vポイントも、さまざまなポイントや商品と交換できるほか、1ポイント=1円で買い物に利用することもできます。
クレカ積立を流行らせたのは楽天証券だと思いますが、現在の楽天証券のクレカ積立のポイント還元は他社と比べると見劣りします。
「楽天カード」を使ってクレカ積立を行いますが、ポイント還元率は、楽天証券が受け取る手数料(代行手数料)が年率0.4%未満の投資信託の場合0.2%です。年率0.4%以上の投資信託の場合1%ですが、インデックス投資信託は0.4%未満がほとんどなので0.2%に該当することになります。
毎月クレカ積立よりも毎日積立が有利
月3万円の積立を20年続けると、積立元本合計は720万円になります。
「マネックスカード」からクレカ積立を利用すると、ポイント還元率は1.1%なので、もらえるポイントは7.92万円相当です。先ほど紹介した、NASDAQ100に対して、毎日積立と毎月積立の差額が15万円でしたので、毎月クレカ積立よりも毎日積立の方が有利となります。
思ったより差がないので、どちらでも良いと考える人もいるかもしれませんが、楽天証券のようにポイント還元率を改悪する可能性もあります。ですので、やはり毎日積立を選べるなら、そちらを選択したほうが無難です。みなさんの投資行動にぜひ生かしてみてください。