色を塗る専門の仕事がある

【ユーリ】やったじゃんシンジ! キャラクターデザイナーを目指しなよ。

【シンジ】何が「やったじゃん」だよ。アニメの絵がどんなものか何もわかってないのに。

【ユーリ】「生き様で後悔はしたくない」って言ってたじゃん!

大塚隆史、堀田孝之著『アニメができるまで』(飛鳥新社)
大塚隆史、堀田孝之、フナヤマヤスアキ『アニメができるまで』(飛鳥新社)

【シンジ】そんなカッコいいこと言うかよ! 『呪術廻戦』じゃねーかよ。監督、「キャラクター原案」ができたら、それをアニメ用にデザインし直して、キャラクターデザインにしていくわけですか?

【監督】そう。お察しのとおり。このような流れでキャラクターデザインが定まったら、次にキャラの色も決めます。キャラの色は「色彩設計」という職種の人が、髪の色はこの色、服の色はこの色、と指定していきます。もちろん、最終的にそれで良いかジャッジするのは監督になります。

【ユーリ】色ぬりする人はまた別なんだ。

【監督】そうです。基本的に「アニメーター」と呼ばれる職種の人は、色はぬりません。色をぬる専門の職種があるんです。さてこれで、俳優の「外見」が決まったことになります。

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