5年間で新卒就職、起業、倒産、再就職、解雇……と激動

家族構成や資産状況は以下の通りです。

◆ご相談者の家族構成
・相談者:父親:60歳(団体職員) 収入250万円
・母親:58歳(パート勤務) 収入100万円
・次男:28歳(無職) 親と同居
※長男(34歳)は会社員。すでに結婚して別居。
◆資産
・預貯金:約3800万円
・自宅:戸建て持ち家

子供は2人で、長男は会社員。すでに結婚して同じ県内に住んでいます。すでに孫もおり、長男については心配ありません。相談者が心配しているのが、次男の状況です。「ひきこもりになってしまった」というのです。

次男は、大学卒業後に外食関連の会社に就職しました。やれやれ、ようやく子育てが終わったと安心したのもつかの間、2年もしないうちに、会社を辞めて飲食店の経営を始めました。「せっかく安定した仕事に就いているのに」と親は反対したそうですが、言うことを聞かなかったそうです。

居酒屋で乾杯
写真=iStock.com/AzmanL
※写真はイメージです

それでも事業が軌道に乗ればよかったのですが、あいにく経営は行き詰まり、2年で店をたたむことになってしまいました。しばらくは無職でしたが、再び外食関連の会社に就職し、会社員として働くことになりました。心機一転、前向きに頑張っていたのですが、そこに襲ってきたのが新型コロナです。零細企業だったため、大幅な売り上げ減に耐えられる余力もなく、1年もしないうちに解雇されてしまいました。

現在も仕事を探していますが、なかなか決まらず、無職の状態が続いています。就職していた期間が短いため、失業手当の受給期間が短く、今では親に扶養される状況になっています。次男はずっと外食産業で働いてきたため、同業種での就職を探していますが、コロナ禍の中で、なかなか募集がないようです。本人としては、「コロナ禍が収まれば……」と楽観的であまり焦るそぶりが見えないそうです。

「働く気がないからより好みをしているのではないか。なんでもいいから働け」

との父親の言葉に、けんかになることも多いとのこと。近頃では、親子の間で口論が絶えなくなり、自室に閉じこもることが多くなっているそうです。

「本人も悩んでいるのですから、追い詰めると心を閉ざしてしまいます」私は心配しました。父親は、

「どうも次男は自立して生活していくことができないようです」とあきらめ気味で、「将来どうなるのか、シミュレーションをお願いします」と私を促します。

「今、お話を伺った限りでは、息子さんは転職を繰り返して無職になってしまいましたが、それぞれ理由があってのことで、不運が続いただけなのかもしれません」
「コロナ禍でも、探せば仕事はいくらでもあるでしょう。30近い大人が親のすねかじりとは情けない」

父親の語気が荒くなりました。