「連絡先教えて」が恥ずかしくて言えない
人と話すのは好きで、会社になら話す相手は何人もいる。でもいつか仕事をリタイアする年齢になって、もしも独身を通していたら……。この会社員の場合、そう考えて一番どんよりするのは、やはり食事のことだ。自炊も好きだが、店に食べに行くのも好き。そんなとき、一緒に行きたい相手といえば、やはり友達。食べたり飲んだりは、「恋人より友達のほうが楽しかったりすることも多い」からだ。
会社の50代の先輩に『一人で飲みに行けば、友達なんていくらでもできるだろう』と言われたこともあるが、飲み屋で出会った人とその場は盛り上がったとしても、友達として長続きするかは別。
「だいたいおっさんが、友達ほしさに誰かに話しかけたりするのだって面倒。まして『連絡先教えて』なんて、異性に聞くより恥ずかしくないですか? 要は面倒くささと恥ずかしさが、友達ほしい願望を上回っているということ。そのくせ、さみしいのです(笑)」
さまざまなコレクションの趣味もあるが、30年以上続けているともう立派なベテラン。今さら人とつるんで、気を遣いながら掘り出しものを探しにいくのも、考えただけでめんどくさい。最近「友達紹介するよ」という友達からの声がけがまったくなくなったのは、「そんな自分にも問題があるのでは?」と考えて、ジイジイ……じゃなかった、イジイジする日々だ。
ちなみに若いころは恋人選びじゃあるまいし、友達ひとり作るのにこんな逡巡は1ミリもなかったという。いつの間にか自分を「おっさん」と呼べる立派な年齢になったことも、自分の友達づくりを邪魔している気がして、会社員の心のどんよりを、さらにディープにしている。
ではそんな迷えるおっさんたちは、どうしたらいいのか。まずはヨッピーさんにLINEのメッセージを送ってきた「会社以外に友達が全くいないおっさん」へ寄せられた、ネットのみなさんのアドバイスから。
「会社以外に通うところを見つけるのがいい」「ボルタリングジムは、一人で来ている人が多いのでおすすめです」「(新たな友達を求めて)会社を転職するのはどうでしょう」「小さい店で一人のみの常連になる」。