2021年にプレジデントオンラインで配信した人気記事から、いま読み直したい「編集部セレクション」をお届けします――。(初公開日:2021年9月17日)
面接は、相手企業の担当者と直接話ができる貴重な場。でも、伝えたいことや聞きたいことを全部盛り込もうとすると、逆効果になることも。転職コンサルタントの黒田真行さんが指摘する、面接でつまずきやすい人の特徴とは──。
個人面接
写真=iStock.com/kazuma seki
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◆今回のお悩み
大手通信会社に勤務して15年目になります。しかし風土や待遇に不満があり、違う環境に身を置きたいと考えて転職活動を始めました。書類選考を通って面接まで進めた会社もあったのですが、すべて不合格で、面接での姿勢に何か悪いところがあるのではと悩んでいます。
新卒で入社して以来ずっと同じ会社で働いてきたため、面接は学生時代に就活で経験したきりです。この年齢での面接では何を伝えどんな質問をしたらよいのか、また聞くべきでないことは何か、アドバイスをお願いいたします。(37歳・通信会社勤務)

面接でつまずく人のパターン3つ

学生時の就活と社会人になってからの転職活動では、面接内容も伝えるべきことも大きく違ってきます。まずはそこをしっかり意識していただいた上で、転職面接で留意しておいたほうがいいことについてお話ししていきたいと思います。

転職活動の際に面接でつまずく人は少なくありません。私は転職を希望する方に模擬面接を行うこともありますが、その経験から言えば、つまずきやすい人は主に次の3つのパターンに陥っていることが多いようです。

それは「過去の実績自慢」「見当違いなPR」「あれもこれもアピール」の3つです。

確かに面接では自己PRが必要ですが、実績を主観だけで語ってしまっては自慢に聞こえますし、相手企業が求めていないスキルをPRしても採用にはつながりにくいものです。また、たくさん挙げればどれかは響くだろうと「あれもこれもできます」と言うのも、逆に信頼感を低下させることになりがちです。

加えて、面接の「流れ」に注意を払うことも大切。面接では最初に経歴紹介や自己紹介を求められることが多いのですが、この段階で上記のようなことを語ってしまう人が少なくありません。

「自己紹介の流れでPRもしなきゃ」と考える気持ちもわかりますが、面接は経歴紹介や自己紹介が済んでからが本番。これらが終わってから初めて、聞かれたことに対して自己PRを織り込んで答えていけばいいのではと思います。