今回の騒動で明らかになったのは、天皇皇后と秋篠宮夫妻に緊密なコミュニケーションがないということで、2月23日の天皇誕生日に、宮中で行われた祝賀行事の際も、雅子皇后の紺色のドレスと、紀子さんのドレスが同じ色になってしまったのも、その表れだと指摘している。
それに、2012年から2019年まで、上皇と天皇、秋篠宮が月に一度は御所で会談をしていたのに、この“頂上会談”は御代替わり以降、行われていないというのだ。
「天皇陛下との距離を広げてしまったように思われる」
さらにコロナ禍のため、誕生日や成婚記念日のお祝いの食事会もなくなり、天皇と秋篠宮が話し合う機会はほぼないそうだ。
長女・眞子さんの結婚問題が皇室全体の騒動になっても、「秋篠宮家の問題だから」と、天皇に相談することはなかったという(一部の報道では、秋篠宮は眞子さんの結婚問題を天皇に相談していたというものもある)。
皇室ジャーナリストは、「秋篠宮さまは、人に相談することを好まれないといわれています。そんなご姿勢が、天皇陛下との距離を広げてしまったように思われるのですが……」と心配している。
長男の悠仁さんの教育についても、同様のことがいえるのではないか。
悠仁さんを学習院ではなく、筑附高へ進学させたのは、私はよかったと思っているのだが、そうした教育方針は、秋篠宮夫妻の間で十分に話し合い、お互いが了解したうえでのことなのだろうか。
ゆくゆくは東大に進学させ、初の東大卒の天皇にしようと考えているのではないかと報じられてもいる。
それも、秋篠宮の考えなのだろうか。この件に関して私は、紀子さんの意向が強いのではないかと推測しているのだが。
なぜなら、これまで紀子さんは、美智子上皇后を慕っていて、立ち居振る舞いを自分のものにしようと懸命に努力されてきたといわれている。
おっとりとした話し方や、優雅なほほ笑みは、美智子上皇后を彷彿とさせるものがあった。
これまでも報じられた“待遇格差”への不満
しかし、その裏で紀子さんは、兄の皇太子と弟である秋篠宮の“待遇”に不満を漏らし、その鬱憤を、従業員たちで晴らしているのではないかと何度か報じられている。
たしかに、両家の待遇の差は相当ある。女性セブン(4月7・14日号)はこう試算している。
「愛子さまと悠仁さま、誕生の際にはどちらも日本中が幸せに包まれた。しかし、『天皇家の長女』である愛子さまと『宮家の長男』であった悠仁さまは、生まれてからの扱いに厳然たる格差があった。