【速水】結婚してる北島さんが何を言っても“上から目線”と感じてしまう自分が悲しい。

【姫川】私はむしろ尊敬するわ。

【青木】そういえば、私の部下にひとりすごい子がいましたね。マーケティング部門に勤めている子で、ある日ものすごい気合の入った「私の婚活企画書」を作ってきたんですよ。

一同 ん?

【青木】1年12カ月をスケジューリングして、目標地点は「籍を入れる」。分析がすごくて、「ルックスはかわいいほうだけど、料理や家事は苦手」という「商品」を「どの消費者」に「どう売るか」が詳細に練られている。

【速水】それで、どうなったの?

【青木】ダメでした。そもそもバーチャルでいこうとしたのが間違いだったんですよ。彼女、帰国子女で、アメリカではネット上で相手を探すのは一般的で成功率も高かったから日本でも、と思ったんですけど文化が違った。ネットには露骨な関係を迫るような変な男しかいなかった。

【姫川】結婚して出産して、それで時短とかで働いているママさんワーカー見ると、正直ムカつきません? 細切れの時間でできる仕事をわざわざつくって与えて。それなのに給与にそれほど差がなかったりすると管理する側としてはいじわるの一つもしたくなるよ。

【青木】確かに。明日はわが身と思えばこそ我慢するけど……。

【北島】ランチを食べに職場に来てるような人もいるよね。

【青木】だけど正直この年になると、このまま賃貸でいくべきか、それともいっそマンション購入するか悩みません?

【姫川】悩む! 毎月それなりの額払い続けるくらいなら、いっそドーンと。

【青木】でも買ったら最後、「結婚を諦めた人」と周囲に宣言するようなもの。もし買っても絶対に職場には内緒です。

※すべて雑誌掲載当時

(小原孝博=撮影 PANA=写真)