「瑛大は上半身と下半身がバラバラで…」父親の悲痛な証言
「かたや検察側は知人らの証言を基に『仲間のボートは100メートル前方の被害者らに気付き、舵を切った。ところが、被告は見張りの義務を怠っていた』と主張。過失についても厳しく追及しています」(前出・記者)
初公判には、瑛大君の両親も被害者参加制度を利用し、出廷していた。
「検察側が事故当時の様子などに触れると、2人は幾度も涙を拭っていた。『瑛大は上半身と下半身がバラバラでダメだと思った。母親は足がブラブラだったが、何とか助けたいと思った』という父親の証言も述べられました」(同前)
閉廷後、記者団の取材に応じた両親。7度の手術を受け、現在は義足での生活を送っている母親はこう声を振り絞るのだった。
「(佐藤に)言いたいのは山々ですが、どうしても感情的になってしまいます。(千葉から)福島に来て雪が降るのを見て、笑顔でスノーボードをする瑛大を思い出しました。本当なら、今頃スノーボードに行っているはずだったのに……」
そんな願いは、もう叶わない。