「スタンプ=やめてほしい」のか判断に迷う

この違いは、会話場面における当事者意識の強弱による差である。「グループ」では、自分にかかわる話題であれば積極的に発言し、そうでなければ傍観者でいることができる。しかし、傍観者という立場の選択は「1対1」では決してできない。それゆえ、続けるかやめるかについて逡巡することになるのだ。では、具体的には、大学生はどのような気持ちを抱いているのだろう。コメントをいくつか列挙する。

〔1対1:気にする〕
・会話が終わると、正直やっと終わったと思う。
・やめどきがわからなくて同じ話題を繰り返してしまう。
・スタンプだけが返ってきた時はやめてほしいという意思表示なのか判断に迷う。

〔1対1:気にしない〕
・スタンプを送れば終わりなので何も思わない。
・「お風呂に入る」って言えるから気にしない。
・未読無視にしているが特に何も思わない。

〔グループ:気にする〕
・自分が最後の発言になりたくないのでタイミングに注意している。
・最後の発言に反応がないのはかわいそうなので、スタンプを送っている。
・全員に共通する話題がダラダラ続くと抜けられない。

〔グループ:気にしない〕
・1対1のめんどうくささがない。
・スタンプを送れば罪悪感はない。
・自分が返信しなくてもだれかがしてくれるだろうと思う。

ソーシャルネットワークサービスの概念
写真=iStock.com/cagkansayin
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「終わり」を示す6つの方法

さて、上記のコメントを眺めると、いずれの場合も「スタンプ」がLINEを終わらせるサインとして機能していることがうかがえる。このように、得られた回答を整理すると、スタンプのほかにもやりとりの終わりに現れるマーカーとして機能しているサインがあり、全6つの方法が確認できる。その結果を図表3に示す。

LINE会話の終結方法
図表=筆者作成

ここにあげた6パタンは、相手への配慮があるものとないものとに大別できる。以下、「1対1」の回答が多かった順に見ていこう。

気軽に使える終了のサイン「スタンプ」

【配慮アリ-1】スタンプ 1対1:48.9% グループ:24.7% 

上述したように、LINEの終結部ではスタンプを利用するという回答が多い。スタンプは気軽に使える終了のサインと言えそうだ。このサインがうまく作用するためには、LINEを送る側だけではなく、受け取る側にも、「そろそろ終了」の合図として理解する必要性もある。双方がその意識を共有していることが前提なのである。一方がそれに気づかなければ、スタンプを送っても意図した通りの終結とはならない。