反日報道を非難する人たちは極めて少数

放送局から大手、ネットメディアまで、複数のメディアがこの件で日本を非難しました。

繰り返しになりますが、日本で開かれる国際大会で日本の国歌が流れたことで、韓国側のマスコミがここまで反応するのは、これまで見たことがありません。そんなスタンスを非難する人たちもいましたが、本当に極めて少数。しかも、これといった影響力を持たないローカルまたはネットメディアでした。

ここで、七月二十八日『京畿日報』の、韓国側のスタンスを非難する記事を一つ紹介します。これは直接引用とします。「韓国チームの成績不振が、日本を非難する一つの理由である」という内容が出てきますが、「韓国の外交不振が、日本を非難する一つの理由である」と繫がるとも言えるでしょう。

加熱する反日報道の背景には韓国チームの不振があった

〈……日韓首脳会談が霧散してから、すでにこうなることは決まっていた。韓国選手団は、李舜臣(秀吉の朝鮮出兵のとき、十二隻の船で数百隻の日本軍に大ダメージを与えたとされている朝鮮の武将)将軍が戦時に書いた「私にはまだ十二隻の船が残っています」をパロディにした垂れ幕まで出てきて、日本側と衝突した。結局、抗議で撤去しなければならなかった。北朝鮮まで加勢した。日本の要求を「街の暴力輩のやること」としながら非難した。なぜ急に南北の民族愛が強くなったのか、わけがわからない。

そして開会式である。韓国側の報道は予想通りだった。批判記事で責めた。「葬儀みたいで閲覧が苦しかった」「歴代オリンピック最悪の開幕式であった」「専門家酷評『感動ない』」などなど。突然、ある日本人が有名になった。映画監督でありコメディアンでもある北野武だ。開幕式が恥ずかしいと酷評した。「税金を返してほしい」とした。私たちのメディアは良い根拠としてこの発言を使いまくった。「日本映画の巨匠さえ酷評」という結論であった。

反日報道は続いた。韓国選手団の不振が、また一つの理由であった。テコンドーと柔道がそうだ。複数の金メダルを期待していた。静かだった。テコンドーは二十年ぶりにノーゴールドだ。柔道は決勝にも行けなかった。メディアには「記事を書くためのネタ」が必要だった。その欲求を、反日で満たしたのだ。反日記事を書きまくった。日本を非難しまくった。非難しなくてもいいところまで非難した。一度非難したからってそれで終わるわけでもない。何日も繰り返して同じことを書く。韓国チームの金メダルの話、感動の話が見つからないから、そうでもしないといけないのだ。