家族の話は避けるべきという意見も
●悪口、人の噂
悪口はひとり歩きしやすいので、「○○さんが、こんなことを言っていましたよ」と、当人の耳に入る可能性があります。また、悪口ばかりの人は、周囲の信頼を得にくくなります。
●自慢話
自慢話は、相手に嫌な印象しか与えません。
「いかに自慢が周囲を不愉快にするかを知る必要がある。自分はあっけらかんと自慢しているのだろうが、それでは他者と関係を結べない」(樋口裕一『頭がいい人、悪い人の話し方』/PHP研究所)
『話し方のマナーとコツ』(学研)の監修者、杉山美奈子さんは、「自慢話はさらりとひとことで終らせるか、ユーモアを交える。『この前懸賞でハワイ旅行が当たったんだ! 今年の運を使い果たしちゃったかも』など相手が不快にならない程度に」とアドバイスをしています。
●お金に関する話
年収、貯金など、お金の話は、親しい友人との間でも気をつけたほうがいい話題です。収入が多ければ嫉妬や誤解などが生まれ、少なければ見下されることもあります。
●家族、家庭環境
「ゴウカク・テスト」や「木戸に立ちかけ(せ)し衣食住」では、「家族」を雑談のキーワードとして挙げています。ですが一方で、家族や家庭環境については質問しないほうがいい、という意見もありました。
聞き手の中には、離婚している、別居している、配偶者と死別している、子どもができない、など家庭環境に悩みを抱えている人もいるからです。家族、家庭環境はデリケートな問題が多いので、初対面の人とはしないほうが得策です。