部下が二度と提案をしなくなる口癖

④ 部下を追い込む上司の口癖
「いつまでやってるんだ」「やる気はあるのか」「かわりはいくらでもいる」

働き方改革が進んでいる現代の職場ではありますが、まだパワハラ気味の上司がいるのも事実です。そういった職場でよく見かけるのが、部下を追い込む口癖を連発している上司です。仕事が遅いという嫌味を「いつまでやっているんだ」と言い、仕事の成果が低いという嫌味を「やる気はあるのか」と言い、いつ辞めてもかまわないという嫌味を「かわりはいくらでもいる」と言います。

熱血指導で、目標達成するためという大義名分があったとしても、こんな口癖を毎日職場で言っていては、部下が陰口を言っているのは間違いありません。この場合、社内だけではなく、社外でも陰口を言っている可能性があります。

無人のオフィス
写真=iStock.com/Prostock-Studio
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⑤ 否定的なことばかり言う上司の口癖
「いやいや……」「根拠は?」

この口癖、ついつい言ってしまう上司は多いのではないでしょうか。時間をかけて考えて提案したことや、会議で意見を求められて発言したときに、この口癖を言われてしまうと、部下は二度と提案しようとは思わなくなってしまいます。上司としては、前例がないので、詳しい話を聞きたいだけだとしても、部下が感じるプレッシャーは上司が思っている以上にあります。

また、こういった上司に限って、普段から「提案が欲しい」とか「建設的な議論をしよう」などと言いがちなので、部下からすると、タチが悪いといえます。

上司が逃げれば、誰も挑戦しなくなる

会社や他人に責任転嫁する上司の口癖
「会社が決めたことなので」「上(の人)が言っているので」「(私は)聞いていない」

実は日本の職場で多いのが、責任転嫁する上司です。例えば、部下が人事評価に納得できずに、説明を求めてきたとします。そこで、上司が「会社が決めたことなので」と言ってしまえば、部下からすると、それでは上司がいる理由は何なのかと感じてしまいます。

また、業務が忙しい中で、どうしても改善活動をやらなければならないとします。それを上司が「忙しいとは思うが、上(の人)が言っているので仕方がない」と言ってしまえば、部下のモチベーションは上がりようもありません。

さらに、部下が新しいことに挑戦して、失敗をしたり損失を出したりした時に、「そんなことをするなんて、(私は)聞いていない」と、上司が逃げてしまっては、誰も挑戦する人はいなくなってしまうでしょう。