書籍出版の反省を活かしてWEBメディアの立ち上げへ
出版系の面接を受けていて、書籍編集の中途採用は、「年間12冊(月に1冊)程度の新刊作り」を条件にしていることに気づいた。
サンガが事業停止に追い込まれた要因の一つだ。「本の売り上げは、次の本を出すまで入金が保留される」ため次々に本を出し続けなければ、会社が回らなくなる。出版業界特有の構造だ。
サンガもリスクを減らすべく数年前から工夫していたが、間に合わなかった。サンガ新社は「同じ轍を踏まないよう紙の出版に依存し過ぎない、それを踏まえて、ファンを大切にしたWEBメディア」という方針が見えつつある。
サンガ新社設立について手を差し伸べてくれる方々には、弁護士もおり版権の引き継ぎ交渉を手伝ってくれた。経営コンサルタントも入れば、行政書士もいる。事業停止前より豪華な陣営がそろいつつある。
サンガの復活に向けてクラウドファンディングを始動させる
5月26日にクラウドファンディング企画「仏教の智慧をみなさんに届けたい! 出版社「サンガ」を元社員が復活させます!」がスタートした。目標金額「300万円」は、2名のスタッフでサンガ新社を発進できる最低限の設定だ。
開始30分で10万円支援コースが2本入る。まずまずの出足だと思っていたら、午前中に200万を超え、午後には目標に到達し、初日で500万を超えた。新会社代表を務める元サンガ編集長・佐藤も泣いていたと思う。ファンは確実にいたのだ。
クラファン終了時7月11日には「1687万6202円」に達した。サンガは資本金8000万からスタートし事業停止を迎えたことも忘れてはいけない。大金だが、書籍7、8点分の製作費だ。サンガ新社には現代に合わせた事業計画が求められる。今後どうメディアを作っていくのか(不安と期待が入り交じりつつも)楽しみだ。
元サンガ社員(サンガ新社を立ち上げる2人、今も就活を続けるもう1人、そして自己破産をする代表)が幸せでありますように。生きとし生けるものが幸せでありますように。