①春のストールはイヤらしく見える
まず大前提として、男性のファッションには、どなたでもスタイルがよく見え、たくましいと思ってもらえるシルエットがあります。それが、胸板にボリュームがあり、足先にかけて細くなっていく「逆三角形」です。そのために特に効果的なのが、小物などを使って胸板付近を「盛る」こと。ネクタイやマフラーなどは、優秀な「盛りアイテム」なのですが、その一方で、気をつけたいのが「ストール」です。
「マフラーとストールってどう違うの?」と思われた方もいるかと思いますが、この二つは似ているようで、その効果がまったく違うアイテム。正確な区分については諸説ありますが、1m以下の長さのものがマフラー、それ以上の長さのものがストールと思っていただくとわかりやすいと思います。
実はストールは、その大きさゆえに主張が強すぎて、ある種のこってりしたイヤらしさが出てしまうんです。これはバブル期のプロデューサー巻きに通じるイヤらしさ。特に春先に出回る薄手のものは、かなり上手に取り入れることができないと「頑張ってる感」が出てしまい、痛々しい印象に。この「頑張ってる感」に女性は非常に敏感なようです。
察知した瞬間に引いてしまう、という声もありました。男女ともに、その人に馴染み、自然に見えるのがおしゃれの秘訣なのです。
②トンガリ靴はやんちゃなイメージで警戒される
女性へのアンケートで、一、二を争うドン引きアイテムだったのが「先の尖った革靴」。「チャラそう」「遊んでいそう」というイメージがあり、履いているだけで警戒されてしまうようです。
靴を履いた時に、指先の届かない部分が3cm以上あるものはとんがって見えるので避けましょう。また、先端が反っている革靴も、同様にチャラく見えるので避けたほうがベターです。女性が大人の男性に求めるものは、やんちゃさよりも「誠実さ」。まずは一足、スーツスタイルにも使えるようなベーシックな形の、黒かブラウンの革靴があれば十分です。
カジュアル派の方なら、レザーのスニーカーもすてき。私がおすすめしたいのは、アディダスのスタンスミスと、黒のレザースリッポン。この2つは、Tシャツにジーパンといったカジュアルスタイルにも、「清潔感」をプラスしてくれるアイテムです。
スタンスミスは、スエードのものとスムースレザーのものがありますが、おすすめはスムース。タンやヒールの部分のカラーは、グレーやブラックが合わせるアイテムを選ばず使いやすいですよ。
ちなみにレザースリッポンも、高価なものである必要はありません。ZARAのものは、形がシャープで引き締まって見えるのでおすすめです。