“半沢直樹”になれなかった住友銀行の伝説

「タガが外れた男だった」

誰もが熱狂し、身の丈に合わない熱量で突き進んだバブル期、國重惇史は住友銀行の一サラリーマンでありながら、大蔵省や政界、裏社会に深く食い込み、銀行にとっての重要情報を入手する「MOF担」として伝説的存在となった。