従来の経験則では対応できない

環境対応車の減税は販売増の救世主となるか?
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環境対応車の減税は販売増の救世主となるか?

「絶壁の上から垂直に転げ落ちるような感覚」(渡辺捷昭・トヨタ自動車社長)というほど、欧米の金融危機に端を発した世界同時不況で、世界の自動車産業はかつてない危機に直面。大幅な減産、雇用調整、不採算事業の撤退ともがき苦しみ続けている。昨秋以降、ホンダは4度、トヨタは3度も業績の下方修正に追い込まれた。2009年3月期の連結決算ではホンダやスズキは黒字を確保するが、トヨタ自動車、日産自動車、マツダ、三菱自動車は最終赤字に転落する見通し。

決算発表の席で三菱自動車の益子修社長が「従来の経験則では対応できない」と言葉を詰まらせたほか、日産のカルロス・ゴーン社長も「これまでに経験がない全体需要の落ち込みに円高や金融危機が重なる三重苦で、最悪のシナリオが現実になった」と厳しい表情を浮かべた。

(図版作成=ライヴ・アート)