家賃の値下げ交渉で押さえるべきこと

君が何年も同じ物件に住んでいて、いまの住居が気に入っているなら、家賃の値下げ交渉をしよう。まずは不動産サイトで、住んでいる物件と似たような物件を近所、もしくは君と同じマンション内から探して家賃相場を調べよう。相場のほうが安ければ、類似物件の情報を同封して、管理会社かオーナーに文書を送付すればよい。文書には、次の4つの項目を記載しよう。

・現在の住まいが快適で気に入っていること
・家賃が相場より高いこと
・家賃を相場並みに下げてほしいと考えていること
・下げてもらえない場合、経済的な理由で引っ越しを検討すること

いまの家賃が相場以上なら減額される可能性は高い。管理会社やオーナーも家賃収入がなくなるより、相場並みに減らして君に住み続けてもらうほうが得だからだ。

契約紙の署名
写真=iStock.com/simarik
※写真はイメージです

実際に管理会社へ送った手紙

僕もこの5年間で家賃を2割ほど減らした。最初は引っ越しで、2015年当時、いまの前の家は5年以上住んでいて家賃が相場より割高になっていた。似たような物件がないか調べてみると、市街地への移動がもっと楽な隣の駅で、駅からの距離も当時の半分以下の徒歩4分、同じくらいの広さで、高台で景色がよい物件を見つけた。家賃も1割以上安く、とても気に入ったので、翌日には不動産屋に連絡をしてすぐに契約した。

2回目は家賃交渉で減らした。交渉をしたのは1年くらい前だ。いまの住まいは気に入っているけれど、引っ越してきてから4年ほど経っていたので、家賃は相場より少し高くなっていた。そこで、さっき伝えた4つの項目を記載した文書を管理会社へ送付して、家賃を安くしてほしい旨を伝えた。すると文書が届いたその日のうちに、管理会社から電話がかかってきて家賃の減額が決まった。そのときに僕が送った文書を紹介しておくので、参考にしてほしい(図表2)。