距離を意識するのは2時間連続で走れるようになってから

継続は力なり。最初は5分走ってギブアップだった人も、続けていれば2カ月ほどで途中歩かずに60分走れるようになります。長時間走ると疲れて姿勢を維持できず、腰が落ち、猫背になってきます。楽に走れるというのは、正しいフォームを最後まで続けられる力が備わってきたということです。

こうして時間を延ばしながら120分連続して走れるカラダを目指します。60分以上ゆっくり走る練習をLSDといいます。2時間連続して走ることができれば、フルマラソン完走もみえてきます。距離を意識するのはこの段階からで構いません。

一歩ずつ確実なレベルアップを心がけるとともに大切なのが、カラダのケアです。

時間がないとサボりがちになりますが、アップとダウンは入念に。走る前はラジオ体操、走った後はストレッチを必ず行います。また体重の重い人は、走った後に足首や膝を15分ほどアイシングする習慣をつけるといいでしょう。マッサージも効果的です。爪先、足の裏をほぐし、ふくらはぎ、太腿の筋肉は心臓に向かって揉みあげていきます。

ケアの基本は食事。レバー、アサリなど鉄分の多いものを

腰にハリを覚えたときは、階段の縁に爪先をかけてまっすぐ立ち、浮いている踵をゆっくりと下へ降ろし、ふくらはぎと太腿の裏側をストレッチするのが効果的です。

もちろん、カラダのケアでもっとも大切なのは食事=栄養。体重を落としたいからといって食べないでいると、すぐカラダを壊します。栄養バランスがよく、ほどよい量の食事を。ランナーは貧血になりやすいので、レバー、アサリなど鉄分の多い食事を心がけます。ビタミンBも一緒に摂ると鉄分の吸収がよくなります。脚がよく攣る人はミネラルバランスが崩れている可能性があるので、野菜や果物を積極的に摂りましょう。