玄関前に季節外れのクワガタがいたら、SNSに写真をあげたくなるかもしれない。しかし、それは危険だ。ITジャーナリストの高橋暁子氏は「そのクワガタは空き巣犯が意図的に置いたものかもしれない。SNSは悪意を持ったユーザーにも見られている」という――。
思わぬところに落とし穴が……
「玄関前にクワガタがいた」「カエルがいた」。そんな写真付き投稿は危険だ。誰かがあえて玄関前にクワガタやカエルを置き、SNSの投稿からターゲットの自宅を特定。投稿時間から生活時間帯を把握され、留守宅に空き巣に入られてしまう恐れがある。
最近相次いでいるトレーディングカード盗難では、実際にこの手法が実行されたと見られている。11月4日にはトレーディングカードやブランド品で総額400万円相当の被害があったというツイートが話題となった。さらに11月9日には別の人がトレーディングカードやブランド品、現金、骨董品など総額1億円あまりを盗まれたとツイートしている。
11/4に高額トレカなど総額400万円超の空き巣被害にあった方がバズっていますが、11/9には別の方が総額1億円超の空き巣被害に遭っています
— 滝沢ガレソ (@takigare3) November 10, 2020
<手口>
・自宅を特定
・家の前にカエルやクワガタなど、家主が思わずツイートしたくなるものを置く
・ツイートから家主の帰宅時間を特定し安全な時間帯に犯行 pic.twitter.com/RZPliU4J7m
当該のツイートはどちらもすでに削除されているため真偽はわからないが、少なくとも一人の被害者は玄関扉の前にいた「クワガタ」や「カエル」といった生き物の写真をTwitterに投稿した後に盗難被害にあっている。
どのような投稿が危険であり、どのような点に注意して投稿すればいいのだろうか。