「MaGaRi」というサイトが注目されている。そこで紹介されるのは不動産物件だが、情報は賃貸でも分譲でもなく、サイト名の通り、間借り物件のみ。例えば、文京区のパン屋のオーナーが営業時間終了後に、店内をワイン教室やカフェ、料理教室として1時間4000円で貸し出す、といったもの。いわば、時間貸しである。

貸す側は営業時間外収益が生じ、借りる側も「出店」コストを安く抑えられるわけだが、今回、本欄が注目したのは、「最近、場所貸しする企業が増えてきた」(サイトを運営するドラマチック代表・今村ひろゆき氏)ことである。景気低迷の今、自社をシェアオフィスにして、社外の人に使用してもらう動きが加速中だというのだ。