いよいよエコポイントも終わり、アナログ放送終了の2011年となった。公式なXデーは7月24日だが、実際は6月末でアナログ放送は見られなくなるといわれている。
アナログ放送用テレビでも、地デジ放送を見ることはできる。そもそも、地デジの受信環境を整えるためには、テレビ(受像機)、チューナー(受信機)、アンテナの三機器が必要である。
いわゆる「地デジ搭載テレビ」とは、テレビとチューナーが一体となったものだが、基本的には、地デジ対応のアンテナとチューナーを設置して、地デジ電波さえ受信できれば、映像を映し出すテレビは現在のままでも構わないのだ。
例えば、大画面のブラウン管テレビがまだ十分使えるような場合は、受信機である「地デジチューナー」を買い足せばよい。チューナー価格は、5000円程度~録画機能付きで3万円ほど。持っているテレビとの兼ね合いで検討すれば、買い替えの必要がなく、費用は極端な話、1万円以内でも可能というわけだ。とはいえ、地デジ搭載テレビは最安で3万円程度から購入可能なので、古いテレビなら買い替えたほうがよいだろう。
次は、電波を受信する「要」となるアンテナの準備だ。アナログ用はVHFだが、地デジ用はUHF。集合住宅などの場合、すでに設置されている可能性もあるので、接続して映像が映らなければ、アンテナを購入すればよい。価格は3000~1万円台後半。さらに、工事を購入店で頼むと一戸建てで大体8000~1万円程度かかる。
また、ケーブルテレビに加入すれば、アンテナなしでも受信できる。UHFアンテナを設置しても映らない受信障害がある場所についてもこの方法が有効だが、月々のケーブルテレビ使用料が別途発生する。機器を購入する前に受信可能か確認したければ、総務省テレビ受信者支援センター「デジサポ」で「地デジ専用アンテナキット」の一週間無料貸し出しがある。