今、首都圏のマンション市場は品薄感が強い。2008年のリーマンショックによる金融危機で新興デベロッパーが相次いで倒産し、生き残った業者も金融機関の融資引き締めによって用地取得が停滞。新築の供給が減る一方、住宅ローン減税で需要が喚起され、需給ギャップが生じたからだ。
10年後半から11年にかけて供給は回復基調にあるが、品薄感の解消はまだ先で、竣工前に買い手がつく「青田買い」が続いている。結果、販売業者の「いい物件はすぐなくなりますよ」というトークに急かされ、じっくり検討しないまま契約してしまう人も少なくないようだ。
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