「職場に不機嫌な人がいると疲れる」「人に頼れなくて、いつも私だけが忙しい」「大人数の飲み会が苦手」――そんな悩みを抱える人に。『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』の著者であり、日本では数少ないHSP専門カウンセラーである武田友紀さんが具体的な解決策を示してくれます。

※本稿は、武田友紀『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。

悩んでいるビジネスウーマン
※写真はイメージです(写真=iStock.com/settaphan)

お悩み①職場に不機嫌な人がいると疲れます

「職場に不機嫌な人がいて、同じ空間にいるだけでぐったりしてしまう」
「小さなことで文句を言われたりキツイ言い方をされたり、八つ当たりされやすい」

そんなとき、どうしたらいいのでしょう? 対策は次の3つです。

解決策:明るく声をかけるなどの気遣いは不要。自分をケアして
・「この人機嫌悪いなー」と思って、放っておく

・できるだけ物理的な距離をとる
・相手ではなく自分をケアする

繊細さんは、まわりの人の感情に気づくからこそ、なんとかしなければと「明るく声をかける」「不機嫌な相手ほど手厚く対応する」といった行動をしがち。

でも実は、そうやって対応すればするほど、相手は繊細さんに寄りかかります。

「オレの機嫌をあんたがなんとかしてくれよ!」とばかりに、ささいなことに文句を言ったり、八つ当たりしたりします。相手に配慮するという繊細さんの長所が、不機嫌な相手に対しては裏目に出てしまうのです。

その人の機嫌は、その人のもの。誰かが立て直し続けることはできません。

不機嫌な人や八つ当たりをする人に対しては、物理的にも心理的にも距離をとり、寄りかからせずに放っておく必要があるのです。誰かの機嫌が悪いと気づいたら、「機嫌悪いんだなー」と思うにとどめ、あとは放っておいてください。

とはいえ、不機嫌な人のそばにいると落ち着かないもの。お手洗いに立つ、他の場所で作業するなど、できるだけ相手から離れましょう。家族の機嫌が悪いときは、お散歩や買い物に出かけるなど、思い切って外出してしまうのもひとつの手です。

不機嫌な人のそばで動揺したら、不機嫌な相手をケアするのではなく、穏やかな人と話す、女性ならハンドクリームを塗るなど、自分をケアする行動をとってみてくださいね。