日本一熱い男として知られる松岡修造さんは、実はもともとは消極的な性格だったことをご存じでしょうか……? 人の行動は、考え方ひとつで大きく変わるそうです。松岡修造さんの著書を4冊担当し、他にも多くのベストセラーを生み出す凄腕編集者の柿内尚文さんに、人生を豊かにする考える技術について教えてもらいます。

※本稿は柿内尚文『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

アジアの若い女性
※写真はイメージです(写真=iStock.com/miya227)

「考える」には邪魔ものがたくさん!

考えることは大切だとわかっていても、考えることは面倒ですよね。頑張って考えようと思っても、「考える」ではなく「考えてるつもり」になっていることもよくあります。テーマのまわりをぐるぐるとループしているだけで、まったく解決に向かわない。そんな経験、ないでしょうか?

そう。「考える」ことには、邪魔をする因子がたくさん存在しているのです。

「集中力がなかなか続かない。すぐ違うことを考えてしまう」
「どうやっていいか、考える方法がわからない」
「周囲に忖度してしまい思考停止状態」
「情報不足でどこから考えていいかわからない」
「過去の経験を過信して、それが通用しなくなっていることに気づいていない」
「そういうものだと決めつけていて、考えないですませようとする。ついつい、思い込みで決めてしまう」

ざっと、こんなところが阻害因子になっています。

「考える」ことは面倒だし疲れます。もともと、人間はできるだけ考えないで生きられるように脳ができているからです。