「既婚男性医師×新人女医」の「不適切な関係」が年々増えている
平成末期には医大生における女性率は3割を超えており、若手医師ほど女医率は高い。筆者の個人的な見解ながら、そうした女医の多くは結婚相手や恋愛のパートナーとして男性医師を希望する傾向が強い。一方、男性医師は女医を希望しているとは限らない。
医師不倫といえばテレビドラマでは「既婚男性医師×看護師・秘書」という設定が多いが、実際は「既婚男性医師×新人女医」の「不適切な関係」が年々増えているように感じている。
中でも典型的なのは「中堅男性医師が新人女医に仕事を教えるうちにかわいくなり……」というパターンである。新人女医にとって先輩医師は「右も左もわからない時代に仕事を教えてくれた指導医」という頼れる存在であり、顔や体形は中年オヤジであっても極めて魅力的に映るようである。
「A子先生はいつもB准教授の長時間オペに付き合って、今どきの若手医師にしては働くなぁ」と感心していたら「ここだけの話ですが、A子先生はB准教授と……」という話を耳にする……ということはどの病院でも「あるある」だ。
「職場不倫」は出張でバレる?
病院に限った話ではないが、職場不倫は出張に絡んで発覚することが多い。とくに医師の場合は学会出張にかこつけて院外デートする不倫カップルが多い。
「あの2人、なんかアヤしい」とピンときた場合には、まずは学会出張の記録をあたると見当がつく。「専門外の学会に無理やり2人で参加する」ような不自然な出張が複数回あれば、たいていはクロである。
今年2月、やはり文春砲(週刊文春2月13日号)によって、和泉洋人首相補佐官(66・既婚)と16年間の医師キャリアを経てから厚生労働省に中途入省した大坪寛子官房審議官(52・シングルマザー)が、海外出張で内扉によって互いの部屋を行き来できる「コネクティングルーム」に宿泊した問題が発覚した。この大坪審議官の出張も、「インド高速鉄道に関する第8回合同委員会」など、明らかに「厚労省の管轄外ではないか」と首をかしげたくなるような不自然なテーマの会議だった。
今回の橋本氏と自見氏の「不適切な関係」は、「ダイヤモンド・プリンセス号で、2人が約3週間にわたって現場対応に当たった」ことを契機に始まったと報道されている。
しかし厚労省のホームページを確認すると、既に2019年11月には橋本氏と自見氏は「令和元年台風19号等の被災地視察」として福島県伊達市と相馬市を共に訪問している。「台風被災地の支援は厚労省の管轄なのか」「副大臣と政務官、三役が2人も出張するほどの重大案件なのか」。そのように感じるのは筆者だけではあるまい。また、厚労省ホームページに掲載された3枚の写真はすべて2人が隣接している。
2005年の衆院選で当選した橋本氏にとって、2016年に初当選して政務官に就任したばかりの自見氏は「自分を慕うかわいい新人」だったのではないか。仕事を教えるうちに情が移ってしまい、自見氏もベテランの医師に心酔する「新人女医」のような心境になったのかもしれない。