長時間座ったままのデスクワークは体がこりやすい。東京医科大学整形外科の遠藤健司准教授は、「体を動かさないことで、静脈の血流量が減少するのが原因だ。仕事の合間に座ったままできる3つの動作を行うことで、こりを予防することができる」という——。

※本稿は、遠藤健司『肩・首・腰・頭 デスクワーカーの痛み全部とれる 医師が教える最強メソッド』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

若い女性が深い太陽の下で伸びをする
写真=iStock.com/Satoshi-K
※写真はイメージです

15分に1回座り直す

「こり」や「痛み」をやわらげるには、仕事をしている最中にも、少しずつでいいので体を動かすことが効果的です。つまり、「こり」「痛み」の原因である不動化を防ぐちょっとした動きを取り入れるのです。

作業をしている最中にできる、あるいは作業中に一瞬でできる簡単なエクササイズを紹介します。

もしかすると、「エクササイズ」という言い方は適切でないかもしれません。

ここで紹介するのは、それくらい簡単な、ちょっとした“動作”だからです。

最初に紹介するのは、座り直すことです。15分以上「不動化」すると、静脈の血流量が減少するからです。

椅子に座って仕事をする際には、15分に1回、座り直しましょう。

どのように座り直すかというと、「仙骨座位」から「坐骨座位」に座り直すのです。

仙骨座位とは、骨盤を後ろに倒して、ダラッと座った姿勢。骨盤の仙骨という骨(お尻の上のほうにあります)を座面につけた座り方で、一般に「だらしない座り方」あるいは「疲れているときのラクな座り方」とされているものです。

仙骨座位と坐骨座位

ラクなように見えて、実は背中・腰に負担をかけ、「フラットバック」(背骨が本来持っている緩やかな弯曲が失われ、腰に負担がかかっている状態)の原因になるのがこの座り方でした。

長時間、椅子に座って作業をしていると、たいていはだんだんと仙骨座位になってきます。

これを、15分に1回、骨盤を立てた「坐骨座位」に直してやります。

坐骨座位は、お尻の下、脚の付け根あたりに出ている坐骨を座面につける座り方です。

この座り方をすると、自然に背筋が伸びるのがわかるでしょう。

そして、腰や肩が少しラクになったと感じるはずです。