京都では女の子の誕生が喜ばれた

前回(http://president.jp/articles/-/1660)、石井淳蔵さんは東アジアの商人家族の夫婦の一体感が強いことを指摘し、この夫婦労働が支えている産業や企業があると書いておられた。先端的な業態だと思われているコンビニエンスストアが夫婦労働によって支えられているという石井さんの指摘は私にとっては新鮮だった。これをヒントに考えて振り返ってみると、夫婦労働によって成り立っているビジネスは我々の身近にたくさんある。わが家の近所の中華料理店は、旦那さんが調理して奥さんがウエートレスとレジを担当するという夫婦労働によって運営されている。同じく近所のパン屋さんは、2軒目の店を出すまで、旦那さんがパンを焼いて奥さんが売るという夫婦労働によって成り立っていた。ともに、忙しいときはアルバイトを利用することも行われている。

夫婦労働が重要な役割を演じているビジネスはほかにもある。日本の旅館のほとんどは夫婦労働によって支えられていた。夫婦労働の有効性に注目して伸びてきた企業の代表はスーパーホテルである。コンビニの開店資金を得たいという夫婦にホテルの経営を委ねることによって、低価格でありながらも質の高いサービスを提供することに成功している。