オフィスでもできるEDからの復活エクササイズ

——普段の生活に取り入れることができるED解消のためのエクササイズや呼吸法、セルフマッサージがあればぜひ教えてください。

【清水】一番取り入れやすいのは、つま先立ちです。その際、眼球は天井に向けて、舌を出してぐっと上に持ち上げるとよいでしょう。同時に深呼吸をしてください。1日2~3分でOKです。この3つの動作、①つま先立ち、②眼球を上に動かす(まぶたは閉じていてもよい)、③舌を上に持ち上げる。これはいろんな生活シーンで取り入れることができますね。

つま先立ち

——これなら会社内の休憩時間や移動時間でもできそうです。その3つのエクササイズにはEDの改善的にはどんな意味があるのですか?

【清水】つま先立ちはダイレクトに下半身の強化になります。おしりの穴をすぼめて肛筋を意識して閉じると、そこから会陰えいんまでEDに効くツボをダイレクトに刺激することができるので、舌の裏側は睾丸の裏筋の部分とつながっています。ぜひ、いま口の中でやってみてください。舌を上に持ち上げた感じと、裏筋が突っ張る感じは体感としても似ていると感じませんか?

——確かに筋張ってコリコリしているので似ているかもしれませんね。男性だったらなおさらその体感は鮮明だとも思います。

【清水】EDの改善にはこうして自分自身の体のイメージ力をあげることも大切なのです。眼球のエクササイズも筋が突っ張る感じを体感することができると思います。勃起力を高めるにはイメージ力向上が大変重要なのです。

外出時のトイレタイムを活用してみよう

——ほかに日常生活でこれは効く、というシチュエーションと作法があったら教えてください。

【清水】トイレタイムをぜひ活用してください。お小水を時々止めたりしながら出すのもいいトレーニングになります。ご家庭だと、立小便器がない場合もあるでしょうから、会社や外出先のトイレでEDトレーニングをルーティンにするのがおすすめです。

——トイレなら日に何度も行くのでたくさんエクササイズできますね。

【清水】そうですね。呼吸と同じように、排泄も完全にコントロールして出すことは普段まれです。機能不全を改善するためにはまず、自分自身の体の仕組みをよく知ることですね。さきほどの3つの所作(つま先立ち、眼球を上に向ける、舌を上に持ち上げる)も加えられるようならぜひ同時に行ってください。そして、どの動作も必ず深呼吸をしながら行うことが大切です。