「だって、バレちゃうからね」――臆面も節操もない“女帝”の正体

都知事選を目前にして、小池百合子知事への疑惑がまたしても浮上している。「カイロ大学を首席で卒業」という経歴への疑惑で、その引き金となったのが本書だ。

石井妙子 『女帝 小池百合子』(文藝春秋)
石井妙子 『女帝 小池百合子』(文藝春秋)

小池が留学中の約2年間、アパートで同居していた早川玲子(仮名=カイロ在住)の証言を軸に、疑惑を徹底検証するのだが、彼女は当時の手帳、メモ、日本にいる母親に近況を書き送った手紙などを保存していて、その証言は微に入り細を穿つ。