仕事帰りにボウリング!!最近、こんな話をよく耳にする。40年ほど前に爆発的なブームを起こしたボウリングの人気が、再燃しつつあるのだ。

東京・歌舞伎町にある新宿ミラノボウル。平日の昼間のぞくと、若者たちで盛り上がっていた。

新宿ミラノボウルで夕方5時から盛り上がる会社員グループ。「遅い時間は予約が取れないんですよ」。

新宿ミラノボウルで夕方5時から盛り上がる会社員グループ。「遅い時間は予約が取れないんですよ」。

「昼間は授業を終えた学生たち若者でにぎわい、夕方からは主に仕事を終えた会社員の方が遊んでいかれます。また健康にもいいので、マイボウルを持って朝から訪れるお年寄りの方もいらっしゃいます」と、副支配人の小松浩志さん。

1960~70年代、ボウリングは全国で大流行した。「非行少年のたまり場」などと懸念されたときもあったが、レジャーの多様化などでその後はすたれた。日本ボウリング場協会によれば、ピークの72年にはボウリング場は全国に3697カ所あったが、今や971カ所。3分の1以下である。

確かに、ボウリングは市場全体が縮小傾向にあるのは事実。けれど、ボウリング場も手をこまねいているわけではない。割引クーポンを付けたり子供や初心者でも楽しめるガーターのないレーンを設けたりするなど策を練り、全盛期を知らない若者たちを引き寄せているのだ。休日ともなれば、朝から予約で一杯になるというボウリング場も少なくない。

新宿ミラノボウルでは、ボウリングと立食パーティがセットになった「パーティープラン」が人気だ。1時間半ほどボウリングを楽しんだ後、立食パーティで陽気に騒ぐ。企業が懇親会やイベントなどで利用することが多く、ワンフロアすべて貸し切ることも珍しくないとか。料金は一人平均4500円。

さて、忘年会と新年会のシーズン。会場選びで頭を悩ませている幹事さん、ボウリングはいかが?

(撮影=kuma)