“どこで買うか”で数万円変わる

一方、省エネ家電の節約効果は環境省の「COOL CHOICE 5つ星家電買換えキャンペーン」サイトが参考になる。同サイトによると、家庭における消費電力量のトップ5は電気冷蔵庫、照明器具、テレビ、エアコン、電気便座。仮に、10年前のものを使っていたとして、上記5つを最新型に買い替えると、理論上は2割以上の省エネ効果が見込めるという。

「10年以上使っていて、ちょっとガタもきているという家電があるなら、このタイミングで買い替えを検討するのも手です。“壊れてから買い替えよう”と先延ばしにするよりも、電気代が安くなる分、お得になる可能性があります。特別定額給付金でちょうどいい買い物かもしれませんね」

消費電力量の多い家電一覧

家電の買い替えを検討するなら、“どのように買うか”も重要だ。マネー事情に詳しいライターの山野祐介氏は次のように解説する。

「家電は“どこで買うか”によって数万円変わることもザラです。価格ドットコムなどの比較サイトなどで最安値のECサイトはひととおり目を通しておきたいですね」

テレビを買い替えたい、そんな人に耳寄りなのがソニーの『ブラビア・ロトキャンペーン』(ソニーストア)だ。新型ブラビアを購入すると最大10万円キャッシュバックされるという(2020年7月28日まで)。ほかにも「ひかりTVショッピング」の8割ポイントバックなど、ECサイトが独自にやっているキャンペーンもこまめにチェックしておくといいそうだ。

さらなる裏技としては、新品にこだわらず、トレジャーファクトリーやハードオフなどのリサイクルショップで、比較的最近発売された中古家電をゲットする方法もあるという。

「トレジャーファクトリーは、軽トラックを貸してくれるので配送費もゼロ。これまで使っていたものはついでに売れば、処分費もかかりません」

ちょっとしたリサーチや購入先の工夫で、瞬く間に数万円の差がつく。

最新エコ家電に買い替えで10年で約40万円カット(月間電気代1万5000円の場合)
山崎俊輔
山崎俊輔(やまさき・しゅんすけ)
フィナンシャル・ウィズダム代表
ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。中央大学法学部卒業後、企業年金研究所、FP総研を経て独立。著書に『共働き夫婦 お金の教科書』(プレジデント社)など。
 

山野祐介
山野祐介(やまの・ゆうすけ)
マネー事情に詳しいライターとしてプレジデント誌でもおなじみのファイナンシャルプランナー。複数の雑誌でマネー連載を抱え、お得な情報の受発信を精力的にこなす。得意分野はクレジットカード、ポイント、ケータイなど。
 
(撮影=南方 篤)
【関連記事】
一向に給付されない「一律10万円」…いつまで国民は我慢を強いられるのか
稼いでいても「服を10着しか持たない」フランス人は何にお金を使うか
「葬儀一式30万円」が計100万円超になるカラクリ
Uber配達員はいくら? テレワーク中に稼げるオススメ副業をまとめました
コロナ禍でなぜ、パンを作る人が爆増しているのか。暇すぎるのか