博多ラーメンの店「ばりばり軒」はJR名古屋駅から車で20分の一宮市にある。ばりばり軒は客席が21席、1日の来店客が330人という繁盛店で、そこでは1日に1回ずつ、朝礼と夕礼を行っている。朝礼の場所は店舗前の駐車場で、従業員に限らず、誰もが参加できる。そして、参加した人は朝礼後に店のメニューから好きなものがタダで食べられる。朝礼を「一般の人にも公開しよう」と決めたのは、社長の宇佐美貴康氏である。

宇佐美氏の保育士時代の教え子が中学生になり、店舗を訪ねてくれたこともあるという。

宇佐美氏の保育士時代の教え子が中学生になり、店舗を訪ねてくれたこともあるという。

「僕はもともと保育士をやっていました。専門学校を出てから5年間、名古屋のあかつき保育園というところで、子どもたちの世話をしていたのです。その後、もうひとつの夢だった飲食業に乗り出し、ばりばり軒を2003年にオープンしました」

(山口典利=撮影)